そのエクストラバージンオリーブオイルはどう?【選び方のコツと使い方】

「皆さんの中もオリーブオイルは健康に良いから毎日使ってる」

「健康増進のためにオリーブオイルを飲んでる」

そんな方もたくさんいらっしゃると思いますが、

スーパーに並んでるオリーブオイルの多くが偽物であると言われています。

偽物と言うと、すごく聞こえが悪いですよね

どういう事なのでしょうか?

美味しいエクストラバージンオリーブ
目次

エクストラバージンオリーブオイルとは?

一般的に「エクストラバージンオリーブオイル」と明記があれば、何か特別に体に良い効果があるように思いがちですし、この表記を基準に良し悪しを決めてる方はたくさんいらっしゃると思います。

確かに本物のエクストラバージンオリーブオイルは、健康にも優れた効果を発揮してくれるのですが、残念ながらこの本物と言われるオリーブオイルは、とても限られた存在なのです。

それなのに日本では、エクストラバージンオイルばかりなんです。

「私はいつもエクストラバージンオイル選んでいるのに何がいけないの?」

そんな声が聞こえてきそうですが、

どうしてそのような話になっているのか説明していきます。

それには、世界の基準と、日本の基準が違っているところに問題が見えます。

そもそも国際基準のエクストラバージンオリーブオイルというのは、国際オリーブ理事会によって定められたものであり、オリーブオイルの最高グレードを示すのに使われる言葉が「エクストラバージン」と言う言葉です。

しかし日本には、エキストラバージンオイルに関する法規定が何もありません。
言い方を変えればどんな質の悪いオリーブオイルでもエキストラバージンオイルと表示できてしまうのです。

ですから国際基準の定めるエクストラバージンオリーブオイルと日本で販売されているエキストラバージンオイルというのは全く別物だと考えた方がいいかもしれません。しかしそれは、良し悪しは別として、「日本は国際オリーブ協会に加盟してない」ので仕方がないことなのかもしれません。

料理の写真

先ほど、「偽物」という言葉を使いましたが、別にメーカーさんが悪いことをしていることではなく、日本ではJAS法に定められた規定に沿って製造や輸入をしているわけで、その基準が国際オリーブ理事会に合ってないわけです。

なんとなくこのエキストラバージンオリーブオイルの問題点がちょっと見えてきましたよね。

まず皆さんも事実を知ると言う上で、日本のスーパーで買い物される時に、
「エクストラバージンオリーブオイルさえ選んでおけば大丈夫」と言う視点をちょっと横に置いといて、世界基準で見ると本物ではない可能性が高いということをお認識していただければと思います。

ただ専門家の方の中では、日本で取り扱われているオリーブオイルはそんなに品質は悪くないという意見もあったりして、ますます情報が混乱してわかりにくくなっているのは事実です。

ちなみにですが、2010年11月に団体組織(「一般社団法人日本オリーブ協会」)が、IOCに加盟しています。このことにより一部製品において、IOCの国際規格の品質検査を受けることができるようになりました。

国際規格と認められたオリーブオイルには、JOA認定マークをつけて販売しています。このマークを見たら間違いなく高品質なエキストラバージンオリーブオイルです。

エクストラバージンオリーブオイルってどのように作られる

オリーブオイルって?

一般的なお話ですが、菜種油やごま油、その他多くのオイルは植物の種から搾油されています。
一方、オリーブオイルはオリーブの果実そのものを搾り、油分を分離させてつくられたものになります。いわばオリーブのフレッシュジュースのようなものです。

そのため、オイルでありながら瑞々しく香り高いことが最大の特徴になります。
また、産地や栽培方法、収穫時期、品種によって苦み、辛み、フルティーさ、マイルドテイストなど異なる個性を味わえるのも、オリーブオイルを選ぶ楽しみの一つと言えそうです。

オリーブオイルの果実の写真
  • オリーブオイル:オリーブオイルは、オリーブの果実から得られます。オリーブを搾って得られる果実からの油を使用します。品質の高いオリーブオイルは、果実を搾ることによって得られるエキストラバージンオリーブオイルです。
  • 大豆油:大豆油は、大豆の種子から抽出されます。大豆は圧搾され、その後の化学的な抽出工程によって油が得られます。
  • 菜種油:、アブラナの種から作られた油のこと。「菜種」とは、アブラナ(菜の花)の種子のことで、アブラナの別名でもあります。
  • コーンオイル:コーンオイルは、トウモロコシの種子から得られます。トウモロコシの種子を圧搾して得られる油です。
  • ひまわり油:ひまわり油は、ひまわりの種子から得られます。ひまわりの種子を圧搾して得られる油です。
  • ライ麦胚芽油:ライ麦胚芽油は、ライ麦の胚芽から得られます。ライ麦の胚芽を圧搾して得られる油です。

エクストラバージンオリーブオイルってどのように作られる

エクストラバージンオリーブオイルは、新鮮な生のオリーブの実を圧搾して絞りだしたジュースのようなものです。オリーブの実というのはとても繊細で傷みやすい特徴があり、収穫してから新鮮で上質なオリーブの実を一日以内に絞り出すことが必要と言われています。また、昔からの製法で熱を加えない製法が基準となります。エクストラバージンオリーブオイルの最低限の基準はオリーブオイルの酸度が0.8%以下と言われています。オリーブの原産地としてはヨーロッパが多く、イタリア、スペイン、ギリシャ、ポルトガルなどが有名です。

オリーブオイルの製造の仕方

●そもそもヨーロッパでは、オリーブオイルを多用するわけで、オリーブオイルの味はオリーブの産地によっても異なります。味も様々で、辛みがあったり、苦みがあったり、フルティーだったり、マイルドだったりと、それぞれのオリーブオイルに特徴があり、それをどう生かすかというような食文化がある中で、我々日本人のオリーブ=油という概念とは根本的に違っているようです。今日のサラダはこのオリーブオイルにしよう。このパスタには、このオリーブオイル合わせてみよう。等本場では、このような使い方がされています。

オリーブオイルの健康効果

動脈硬化の予防

オリーブオイルをよく使用する地中海地域の人々は、冠状動脈性心疾患の発症が少ないといわれています。オリーブオイルに含まれるオレイン酸には、善玉コレステロールは減らさずに、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らしてくれる効果があります。
コレステロール値を抑えることで、生活習慣病の予防に繋がります。

抗酸化作用

人間の体に害を与える活性酸素は、がんや生活習慣病の大きな原因となります。
オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸には抗酸化作用があり、活性酸素の攻撃を抑制してくれます。そのため、若返り効果や、がんや生活習慣病を予防する働きが期待できると言えます。ストレスや加齢によって活性酸素は増えますが、抗酸化作用により予防効果が期待できます。皮膚を柔軟にする効果でシワの予防になり、保湿成分も多いため美肌効果にも繋がります。

オリーブオイルの健康作用

血糖コントロール

オリーブオイルの摂取は、血糖値の上昇を緩やかにすることが示されています。これにより、糖尿病やインスリン抵抗性に関連するリスクを低減することができます。

炎症の軽減

オレイン酸には、炎症を抑える効果もあります。これにより、関節炎やその他の炎症性疾患の症状の軽減に役立つ可能性があります。また疲労した筋肉の回復を助けてくれますので、運動をよくされている方は、オリーブオイルの摂取がおすすめです。

腸内環境が良くなる

オリーブオイルに含まれるオレイン酸は腸を刺激して蠕動運動を活発にしてくれる効果があります。それにより排便が促されるので、便秘の解消にも効果があるのです。

また、オリーブオイルが腸内の潤滑油の役割を果たすことで便の通りが良くなります。また、硬い便も柔らかくなり排出しやすくなるので便秘の解消に繋がりというわけです。

脳の健康

オレイン酸は、脳の機能をサポートし、認知機能を向上させる効果があるとされています。特に、アルツハイマー病などの神経変性疾患の予防に役立つ可能性があります

ただ、本当に健康だけのことを考えてエクストラバージンオリーブオイルを摂取するのであれば、酸度0.3%以下のものを選ぶとよいでしょう。酸度0.3%以下となりますと最高品質になりますので、もちろん限られたものになり、なかなか手に入りにくいと思いますが、確かな品質のものを選んで生で少量使うようにすると、健康効果を発揮するはずです。

 本物のオリーブオイルをご紹介!

クレタ島オリーブ農家 × 日本の老舗油屋

6000年前に世界で初めてオリーブが栽培されたとされている地、ギリシャ・クレタ島から、今でも木々を大切に丁寧に育てているシラキスファミリー。油の事を知り尽くした日本の老舗油屋さんが、ファミリーと一体となってそのオリーブオイルを扱っている。実店舗では10gから販売するという徹底ぶり。頑張ってる自分にも、大切な方への贈り物にも本物は何かが違う。(国際基準の酸度0.8%以下を遥かに下回る0.27%は、 最高レベルとも言える逸品)

『フシコス』店舗住所:福岡県福岡市中央区桜坂1-6-16 ホームページはコチラ

オリーブオイルの保管方法

せっかく良質のオリーブオイルを手に入れても、管理が悪いと劣化してしまいます。エキストラバージンオリーブオイルは、繊細で質が良いものほど劣化が激しいので、管理には気を配ることが必要です。
まず、エクストラバージンオリーブオイルの最適な管理温度ですが、約15〜20℃程度とされています。冷蔵庫での保管は適しておらず、冷蔵庫に入れると固まってしまうので、使用の度に溶かすことを繰り返すと急速に劣化してしまうという事が起こります。

オリーブオイルの使いかた

また、光に弱いため、窓際などに置くことも絶対に避けましょう。ご家庭では、床下収納や台所の流しの下など、冷暗所で保管するのがオススメです。

もともと、未開封で1年半ほどとされていますが、開封後は、なるべく早めに使用し1~2か月を目安に使い切るようにしましょう。

オリーブオイルの使い方

星の数ほどあるようなオリーブオイルの種類ですが、もちろん日本で購入できるのは限られたものになると思います。それでも私たち日本人がオリーブオイルを選ぶのはなかなか基準がわからないですよね。また日本の食文化ははヨーロッパとは違います。オリーブオイルは開封後の賞味期限が短いので消費できないということであれば種類を多く揃えることはできません。

  • エキストラバージンオリーブオイル (Extra Virgin Olive Oil):最高品質のオリーブオイルで、酸度が0.8%以下である必要があります。最初の圧搾で得られるもので、果実の風味や香りが豊かで、栄養価も高いです。生で食べることもできます。
  • バージンオリーブオイル (Virgin Olive Oil):エクストラバージンよりも酸度がやや高く(0.8%〜2.0%程度)、風味や香りもやや控えめですが、品質は高いです。
  • 純粋なオリーブオイル (Pure Olive Oil):ライトオリーブオイル (Light Olive Oil) とも呼ばれることがあります。精製されたオリーブオイルで、エクストラバージンやバージンよりも酸度が高く、風味や香りは控えめです。通常は高温調理に適しています。
  • ライトオリーブオイル (Light Olive Oil):名前の通り、風味や香りが軽い精製されたオリーブオイルです。ただし、低カロリーや低脂肪を意味するわけではありません。通常は高温調理に適しています。

一般的なお話になりますが、エクストラバージンオリーブオイルは、パンやバケットに浸してみたり、サラダやマリネなどに使うなど、生で食べて風味の良さを生かす料理に向いています。エクストラバージンオリーブオイルには、各々オリーブの産地や時期などによって風味が違いますから、一番おいしさを感じる事ができるオリーブオイルです。自分好みのオリーブオイルを見つけることができれば幸せですね。ただ値段も高価なので、加熱専用として使うにはちょっともったいない気がします。

バージンオリーブオイルは、エクストラバージンよりも酸度がやや高く(0.8%〜2.0%程度)、風味や香りもやや控えめになりますので、気軽に使えるのがうれしいところです。品質は高めです。

繊細な使い方ではなく普段使いや加熱でオリーブオイルを使う場合は、ピュアオリーブオイルでしょう。オリーブオイルを炒め物や揚げ油として、加熱してお使いになりたい場合はピュアオリーブオイルで十分だと思います。

あなた好みのオリーブオイルを見つけましょう

オリーブオイルとは本当に奥の深い調味料だなというふうに思いますが、なかなか一般人がではどれがいいのかっていうのは、逆に全くわからないですよね。一体全体どれを選べばいいかということです。そこで今日はオリーブオイルソムリエでもあるファビオ飯さんが紹介されていたものを同じように紹介してみたいと思います。ここでは、一流品というものではなく、スーパーでも見かけて普段使いできるけどレベルが高いものと言う紹介です。

気軽に使えるエクストラバージンオリーブオイル

まず最初におすすめするのがBOSCOプレミアム エクストラバージンオリーブオイルです。このオリーブオイルの特徴は軽やかな香りとフレッシュさがあります。スパイシーさが結構強く表に出てますのでお肉料理に相性がいいと言われています。

次にBOSCOオーガニック エクストラバージンオリーブオイルですが、苦味や辛味スパイシーさなどをちょっとマイルドにした特徴をもっています。フレッシュさや風味も持ち合わせていますが、しっかりとした奥行きも持ち合わせており、万能なタイプ便利なのエストラバージンオリーブオイルです。

TOSCANO エクストラバージンオリーブオイルですが、イタリアのトスカーナ地方で栽培から製造までされているエキストラバージンオイルオイルです。IGPトスカーナの品質ラベルも備えていてさらに品質が高いと推測できます。トスカーナ産のオリーブオイルの特徴としてピリッとした辛味があるのが特徴で、あっさりしたサラダやスープにかけるのがおすすめです。

ラニエリ エクストラバージンオリーブオイルです。南イタリアのプーリア州とナポリのソレント地方オリーブオイルをブレンドして作られたもので、老舗のメーカーです。特徴としてはエキストラバージンオリーブオイルの中ではかなりマイルドでとても使い勝手が良い上に、意外と値段も良心的です。

バルトリーニ・エミリオ エクストラバージンオリーブオイルですが、イタリア中部のウンブリア州で作られていて、間違いない品質保証マークも付いています。ラニエリほどマイルではなくBOSCOほどスパイシーさが際立って無いのでこちらも万能タイプのエクストラバージンオリーブオイルです。

今日は、エクストラバージンオリーブオイルについてお話をしてきましたが、なんとなく表示の違いがわかったかもしれませんね。少しでも参考になれば幸いです。

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